医療事故をなくしたい

歯科で調整中の詰め物を子供さんが誤飲してしまいました

歯科で働いている時、子供さんが歯に装着するはずの詰め物を誤飲してしまう医療事故が起きました。

虫歯治療で詰め物を装着するときは、前回とった歯型から技工士が作った詰め物を付けます。その時模型上ではしっかりかみ合っていても、実際に口の中にはめた時には多少の調整が必要になります。まずは完成した詰め物を、接着剤を付けずに歯にはめてかみ合わせを確認し、一旦外して口外で調整し、またはめてかみ合わせをみては調整し、を繰り返していきます。

そして調整が終わっていざ装着しようと口腔内に詰め物を入れた時、歯科医師の手がすべって口腔内に詰め物が落ちてしまいました。万が一そういうことが起きた時には、補助をしている人がバキュームと呼ばれる唾液を吸い取る機械ですぐに取り除くのですが、その時は間に合わなかったそうです。小学校高学年の男の子ですが、口の中に落ちてきた詰め物を反射的に飲み込んでしまいました。

すぐに一緒に来ていた保護者に報告し、歯には仮の詰め物で封をして、近くにある胃腸内科に行ってもらいました。当然診療代は歯科医院で負担しました。幸い、レントゲンの結果詰め物は無事に胃の中に入っていて、これくらいの大きさなら数日後に便で排出されれば問題ないということでした。

大事に至らなかったことと、すぐに胃腸内科に行くという対応ができたことで患者さんとその保護者も納得してくれました。しかし、本来はあってはならないことです。歯科医師も人間なのでミスをすることもありますが、対策を練ってこういった事故が起こらないようにすることが大事です。

Posted 2016/08/16

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